よしあし

毎度ながら丁寧にも読経後に少しお話をしてくれる。今回は「よしあし」についてだった。
「人のわろき事は、能く能くみゆるなり。わがみのわろき事は、おぼえざるものなり」...そんな話をもとに、今まで自分の「いい」、「よかれ」と思ったことが裏目に出ることがよくある。
果たして何をもって「よい/わるい」を決めるのか、というものだ。結論から言えば、そんな基準なんてない、千差万別なのだ。雨がいいと思う人がいればよくないと思う人だっている...SNSで何かを書いて多くの人の目に留まれば必ず批判が書き込まれるものだ。

ここに於いて肝要なのは、何も自己否定に陥ることではない。
説話においては「仏様はそっくりそのままお救いになる」...人目を気にして憚るのもいいが、むしろ善いと思うものは続ければいいし、またそうした行いを顧み、反省する機会を設けるだけでよい、と説いている。

私は結構良かれと思ってたり、勢いで（たぶん躁）なんかすることが多く、迷惑をかけている（反応を見聞きしているわけではないのでほとんど妄想だけど）ことが多くて、よく反省してる。
正直やっぱり、この話を聞いても、自分は正しいなんて思えない。まだ相手に迷惑をかけ続けていると思っている。

世の中、ずうずうしいくらいのほうが生きやすいんだろうなあ...。