3/12 日記

評価は評価

    二ノ国をみた。
    概ね精度の高いAmazon primeの評価が低いため怪しかったので不安になりつつ観る。

    スポーツ青年のハルと、車椅子に乗るユウの主人公が二人居り、二人の親友であり、想いを寄せているヒロインを二ノ国が巻き込んで展開されていく。
    半信半疑ながら二ノ国という異世界があり、自分たちの世界と関わりがあることを主人公らは気付きながらも、両者とも割と偏執的というか、思い込みが強いために二ノ国が何であるかという思想に行き違いが生まれる。

    特にハルは危なっかしいタイプであり、ヒロインがストーカーに追われて主人公らにそれぞれ電話で助けを求める場面があるのだが、ハルは電話に気づかず、ユウが助けに向かう。
    ユウはストーカーに捕まったヒロインを見つけ、ヒロインは刺されてしまうものの車椅子から飛び出してまで突進し、なんとかストーカーから引き離し、救急車を呼ぼうとした。
    遅れて来たハルはユウの、行動が悠長であったために刺されたのだと叱咤し、諌めるユウを差し置いて病院まで運ぼうとする(刃物は刺さったままである。抜いたら失血するとはいえ、動かしたら傷口が更に広がるのは自明だ)、といった思い込みから行動してしまう癖がある。

    さらに彼は人は二ノ国と魂を共有しているのだなら、どちらかで奪い合いが起きている(旧ハガレン?)のではと考え、二ノ国の世界に居るヒロインを抹殺しようと考え至る。
    のだが、日本という温室で育った人間にその考え出れども殺害までの行動に移すには根拠が薄すぎるし、コワい。
    最後の展開は結構好きだったのだが、ありきたりな展開であるにも関わらず、途中のおかしな行動のために入り込みづらさがあるのは否めない。