幽谷

どっとやを進める。本当に「時間がなく」なりつつあるので、割と急ぎ目に仕上げてみた。とはいえ、修正だけど。
食べ物系って、どうやったら美味しそうに出来るのかわからない。 個人的にはリアルにするというより、暖色や焼き色多めの「ウソくさい」料理にするべきと思っているが、仕上がりに満足できない。 思っていることと成果物が一致してない。料理をもっと見るべきなのか、ジブリでも見るべきなのか、わからない。
そんなこんなで集中力が切れたので「上に天井がある」をプレイした。精神的な問題により、日常生活に支障をきたしている主人公を手助け?するポイント＆クリックアドベンチャー。そしてそのDLCをやった。
本編の続きからであり、「Relapse」していく、相変わらずイマジナリーフレンドの青年がカッコいい、毛先がマゼンタがかっているのがいいですよね。
精神的脅迫と現実が混濁しており、周りが攻撃的に感じられるところはかなり...くる。 主人公の発症要因が、おそらく勉強についていけない（実際の成績はわからない）ところが、ありふれていながらも「生きづらさ」をかなりの共感を持って受け入れることができる。 もっとも、あまり勉強に追い詰められた経験は少ないので、わからない。
この手のゲームをやっていると、日常生活における攻撃性が演出されるけど、主人公の精神状態に合わせて同じ本や会話でも内容が変化するゲームがあったら面白そうだなって思う。つくりたいな。

「亡霊の大地」をプレイした。
Brutal vapさんの作品で、patreonで前々から追うくらいには気になっていた。
個人的にはぶるたるさんの文体は、なんというか独特な雰囲気があると思っている。 これはpatreonに掲載されていた作品のあらすじに見受けられ、精緻で（過剰なほどの）空間表現を伴った文章を書いている。視覚的、端的な情景描写で想定されうる表現も多分に含んだ文章は、かなり説明的とも受け取ることができ、人によっては読んでいてかなり疲弊する文章でもあるかもしれない。
私はそれほど身近な情景に意識が向かないので、改めて文章として見ると、作者はありとあらゆるものに思考や神経を（均等に？）注いでいるのではないだろうかという印象を受ける。
こうした文章は本作においても遺憾なく発揮されており、文章による事細かな情景描写と差し込まれるイラストの風景描写、ゲームという空間表現が、臨場感を最大限に演出しており、その場に居るような空気を直で感じさせる。
読んでいて、停滞した時間の中の静寂を感じさせる。
また、本作の説明には多くの作品の引用・オマージュがなされているとのことで、普段の知識量の高さを伺わせる。 本は進んでないです...。
ネタバレになるので内容は伏せるが、2つの事件（?）が主人公を巻き込むのだが、それに対しての主人公の反応が正直薄いように思う、事が起きた後は動揺もあって反応が薄いのかもしれないが、 そののち同じような事柄がもう一度起きるのだが、特になにか介入するようなアクションもなく、泰然としているように感じた。
自分には難しかったのかもしれない、あまりよくわからない。 けれど、途中漢文が挿入されるのだが、それがよかった。